社会学部の授業情報

サイトトップへ戻る

サイトトップ > 社会学部授業情報 > 社会学部講義科目

社会学部講義科目

※ 当該講義情報の詳細は 本学学務情報システム・学生ポータル CELS を参照してください。

人間行動研究分野 発展科目 43301 秋 火曜日3時限  金曜日3時限 2単位

コミュニケーション論

担当教員:安川 一
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

3年次以上

【授業科目の目的と概要】

「コミュニケーションをどう捉え、それにどうアプローチするか」という問いを、ミクロ社会学的視角から理論的に、また、とりわけ“視覚と語り”に焦点をおいた経験的研究に即して、考察する。これらをもって、日常的コミュニケーションを再帰的に再考・再編する思考を達成することが、この授業の目的である。私たちの日常的「コミュニケーション」を理論的に考察し、コミュニケーションについての姿勢と発想の再編可能性を探る、という指向性のもと、各種の思考ツール(関連する諸概念、モデル、仮説、パースペクティヴ、発想法、等々)を習得することと、それらを日常トピックに適用実践できることとを、この授業の到達目標とする。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

この授業で問題にするのは言葉や心の“伝わり”やその障害といったことではない。ここで検討するのは、私たちが“コミュニケーション”として経験するものをコミュニケーションとして現象させている装置(社会的相互行為)それ自体である。言葉や心がうまく伝わっていようが、歪曲していたり未達だったりしようが、ともかくも、しかも一定の秩序のもとで進展していく、相互行為それ自体の展開過程に関わる理論(ミクロ社会学)的考察がここでの課題である。
 そして、以上の考察の発展形として、“視覚と語り”をトピックとする経験的研究事例をもとに各論的検討を進める。“視覚”は私たちの経験の大きな拠り所であり、“語り”は生活世界の中核を占める。こうした“視覚と語り”が、私たちのコミュニケーションの、ひいては生活世界そのものの編成にどのように関わっているか、それを検討していく。
 授業は3つの単元で構成され、また、各単元はそれぞれ3〜4項のトピックを扱う。毎回の授業はトピックごとに完結するように行われ(進展次第では前後、拡縮することもある)、各単元ごとに総括・考察を繰り返しながら、総合考察の論題へと連なっていく。
第1回 導入:「コミュニケーション(論)」の捉え方
第2回 1.「コミュニケーション・モデル」と相互行為 (1)
第3回 1.「コミュニケーション・モデル」と相互行為 (2)
第4回 1.「コミュニケーション・モデル」と相互行為 (3)
第5回 1.「コミュニケーション・モデル」と相互行為 (4)
第6回 2.伝達・理解から世界生成へ(1)
第7回 2.伝達・理解から世界生成へ(2)
第8回 2.伝達・理解から世界生成へ(3)
第9回 2.伝達・理解から世界生成へ(4)
第10回 3.視覚と世界の相互性(1)
第11回 3.視覚と世界の相互性(2)
第12回 3.視覚と世界の相互性(3)
第13回 総合考察:世界のコミュニケーション的再編

【テキスト・文献】

以下は、いわゆる“教科書”(それについて教える書)ではない。授業でこれらに触れることはほとんどない。適宜、手にとって、コミュニケーション論の広がりとバリエーションにふれてもらえるとうれしい。
(1)阿部 潔『日常のなかのコミュニケーション』北樹出版, 2001.
(2)伊藤 公雄『コミュニケーション社会学入門』世界思想社, 2010.
(3)渡辺 潤『コミュニケーション・スタディーズ』世界思想社, 2010.
(4)長谷 正人・奥村 隆(編)『コミュニケーションの社会学』有斐閣, 2009.
(5)竹中 均『自閉症の社会学:もうひとつのコミュニケーション論』世界思想社, 2008.
(6)辻 大介・是永 論・関谷 直也『コミュニケーション論をつかむ』有斐閣, 2014.
(7)奥村 隆『反コミュニケーション』弘文堂, 2013.
(8)小山 亘『コミュニケーション論のまなざし』三元社, 2012.
(9)日本コミュニケーション学会『現代日本のコミュニケーション研究』三修社, 2011.
(10)橋元良明(編)『メディア・コミュニケーション学』大修館書店, 2008.
(11)伊藤 守(編)『よくわかるメディア・スタディーズ』ミネルヴァ書房, 2015.
(12)J. Fiske, INTRODUCTION TO COMMUNICATION STUDIES. 2nd ed. Routledge, 1990.

【キーワード】

文化、言語・コミュニケーション、情報・メディア

ヴィジュアル・身体・ノンヒューマン

このページの一番上へ