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社会学部講義科目

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社会動態研究分野 基礎科目 41202 冬 火曜日3時限  金曜日3時限 2単位

社会学史

担当教員:菊谷 和宏
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

社会学部2・3・4年

【授業科目の目的と概要】

≪社会に関する問いの歴史」としての社会学史――「社会学者・社会理論の連なり」としてではなく≫
 社会学の歴史とその意味を、学の成立にさかのぼって史的に理解することを目的とする。とはいえ、社会学の歴史を通時的に概観し説明するよりもむしろ、学史に沿いつつその時々の社会学的論点を抽出し、皆でその論点を巡って議論を交わしたい。その結果として、スタンダードなものとは事なる学説・概念の連関が見出されようし、それがまた社会学史そのものを豊穣なものとするに違いない。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

フランス社会学の歴史を、その誕生以前にまでさかのぼり検討する。社会学の歴史の初期に重点が置かれる。また、関連して提出される論題に基づく議論をおこなう。授業の実際の進行は、議論の方向性や進み具合にしたがって、大胆かつ柔軟に変更される。また、受講者の人数と関心によっては、小論文や研究発表、グループワークなどを課す場合がある。

第1回 ガイダンス:本授業の特徴と留意点について

第2回 問いの設定:社会の実在/不在

第3回 アレクシス・ドゥ・トクヴィル1:社会なき世界:諸物は被造物として生きていた、人間はいなかった
    文献:『アメリカのデモクラシー』(第一巻1835, 第二巻1840))
    議論:我が家のポチは人間か?

第4回 トクヴィル2:二月革命:社会の胎動、人間の胎動
    文献:『フランス二月革命の日々:トクヴィル回想録』(1851)
    議論:格差社会は一つの社会か?

第5回 トクヴィル3:二月革命以後:社会は自立する、人間が生きる
    文献:『旧体制と大革命』(1856)
    議論:死んだじいちゃんは社会の一員か? まだ見ぬ我が子は社会の一員か?

第6回 エミール・デュルケーム1:フランス第三共和制:社会は物となる
    文献:『社会学的方法の規準』(1895)、『自殺論』(1897)
    議論:自殺者は数えられるか?

第7回 デュルケーム2:ドレフュス事件:社会的人間一般の誕生
    文献:「個人主義と知識人」(1898)
    議論:となりの学生は人間か?

第8回 デュルケーム3:ドレフュス事件以後:「生きる物」たる人間と社会へ
    文献:『宗教生活の基本形態』(1912)
    議論:私は今、寝ているのか?

第9回 アンリ・ベルクソン1:意識、持続、自由:生の承認、創造の源泉たる意志の事実性
    文献:『意識に直接与えられたものについての試論』(1889),『創造的進化』(1907)
    ベルクソン2:第三共和制の変質:実証性の拡張、内的および外的経験
    文献:「魂と身体」(1912)
    議論:私の気持ちは主観的か?
    
第10回 ベルクソン3:人間社会、神秘家の経験、民主主義:生の顕現たる社会
    文献:『道徳と宗教の二源泉』(1932)
    議論:多数決は民主的か?

第11回 まとめ:人間が生きる社会に関わる学の基底、人間の社会的生そのものの規範性と社会学
    ※期末レポート出題

第12回 まとめの議論質問受付

第13回 期末レポート提出
(1/9)

【テキスト・文献】

テキスト:使用しない
参考文献:菊谷和宏、『「社会」の誕生――トクヴィル、デュルケーム、ベルクソンの社会思想史』、講談社(講談社選書メチエ:電子版あり)。また、同書巻末の文献表を参照のこと。さらに、授業の実際の流れと参加者の関心に応じてその都度適宜文献を指示する。

【キーワード】

国家・市民社会・公共性

 

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