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社会学部講義科目

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人間行動研究分野 基礎科目 43210 夏 月曜日4時限  木曜日4時限 2単位

現代人類学Z

担当教員:田口 陽子
【教授言語】

英語

【学部・学年の指定】

2年生以上

【授業科目の目的と概要】

信仰と社会変容の人類学

この授業では、人類学的な視点から、信仰と社会変容について考えていきます。ここでいう人類学的な視点とは、信念や宗教を、人それぞれ・個人的なものというよりも、共同的・社会的なものとして捉えるということです。また、また体系化された教義よりも、人々の日々の実践に注目します。こうした観点から、象徴的な境界形成やアイデンティティの政治、(ポスト)植民地主義や政治運動をめぐるさまざまな事例を検討していきます。人々の信仰や実践がどのような社会変容を生み出すのか?また社会変容によって、人々の信仰や実践はどのように変化していくのか?授業を通して、このような信仰と社会変容の相互作用を探求します。

目標:
・信念や宗教をめぐる人類学の基本的な姿勢を理解する。
・異なる社会や言語における「信仰」を翻訳し、比較することの困難さと可能性について学ぶ。
・それぞれの受講生の関心に沿って、世の中への介入の仕方について考察できるようになる。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

このコースは、講義、発表、ディスカッションを組み合わせて進めていきます。毎回の授業では、講師が課題文献についての導入・解説を行い、受講生が内容を発表します。発表に続いてディスカッサントがコメントし、授業全体で議論をします。授業の最後にはコメントを書いてもらいます(manabaで共有)。参加者の人数や関心に合わせて、授業内容を調整していきます。

第1回: ガイダンス、信仰と社会運動の人類学
Introduction to an anthropology of belief and social change
第2回: 「宗教を人類学的に研究する」とは?
What does “studying religion anthropologically” mean? (Eller 2007, chap. 1)
第3回: 世俗主義と非・宗教から宗教を考える
Studying religion though “Secularism and irreligion” (Eller 2007, chap. 10)
第4回: ゲスト講義:イランにおける宗教と社会変容
Guest lecture: Religion and Social change in Iran
第5回: 宗教的なものと象徴的な分類
Introduction to symbolic classifications regarding the religious (Bowie 2006, chap. 2)
第6回: 象徴的境界とアイデンティティの政治 I
Introduction to the symbolic boundaries of “us” and “them” and the politics of identity (Bowie, chap. 3)
第7回: 象徴的境界とアイデンティティの政治 II
The different concepts of dirtiness and the collective boundary making and management between Gypsy and non-Gypsy (Okely, Judith. 1983. The Traveller-Gypsies. Cambridge: Cambridge University Press)
第8回: 信仰、国家、共同体:映画A2を通して
Entangled relations with the state: A new religious group (Aum Shinrikyo), their beliefs, modern state institutions and local communities in contemporary Japan (Video: A2, Tatsuya Mori)
第9回: 信仰と暴力を人類学的に考える
Introduction to thinking about religious violence anthropologically (Eller 2007, Chap. 5)
第10回: ポスト植民地状況における信仰
The enchantment of modernity and the effects of capitalism (Comaroff, Jean and John L. Comaroff. 1999. Occult economies and the violence of abstraction: Notes from the South African postcolony. American Ethnologists 26 (2): 279-303.)
第11回: 人間を超えた政治について考える
Thinking politics beyond humanity: collaborations and conflicts among humans and non-human beings
(De la Cadena, Marisol. 2010. Indigenous cosmopolitics in the Andes: Conceptual reflections beyond “politics.” Cultural Anthropology 25 (2): 334-370.)
第12回: 女子割礼/女性器切除とさまざまな社会運動:映画『母たちの村』を通して
The practice of Moolaadé ("magical protection") to fight against female genital cutting (“purification”) (Video: Moolaadé, Ousmane Sembène)
第13回: 象徴、植民地主義、政治経済、比較:FGCの比較研究
Symbolism, colonialism, political economy, and comparison: Comparative study of female genital cutting (FGC) (Boddy, Janice 2016. The normal and the aberrant in female genital cutting: Shifting paradigms. HAU: Journal of Ethnographic Theory 6(2): 41-69.)

定期試験:課題論文の提出

【テキスト・文献】

課題文献は授業で共有します。

General references:
Bowie, Fiona. 2006. The anthropology of religion: An introduction, second edition. Oxford: Blackwell.
Eller, Jack Davis. 2007. Introducing anthropology of religion: Culture to the ultimate. New York: Routledge.

【キーワード】

 

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