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社会学部講義科目

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人間行動研究分野 基礎科目 43210 春 火曜日2時限  金曜日2時限 2単位

現代人類学Z

担当教員:田口 陽子
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

社会学部(2年生以上)

【授業科目の目的と概要】

人類学は、異文化との比較に基づいて、人間のさまざまなあり方を探究してきた。この授業では、人間の多様性と普遍性の緊張関係をテーマとして、人類学における人格論を検討する。
受講生の到達目標:
- 人類学において人間を捉えるさまざまな概念について、その理論的展開の過程と結びつけて理解すること。
- 人類学的な比較について学び、各自の関心に結びつけて思考できるようになること。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

私たちは日常的に、大学での顔、家庭での顔、職場での顔といったように、異なる顔を持つという表現を使う。これは、社会的な役割や状況に合わせて変化する「人格」だといえる。「人格」が社会的な役割だとしたら、社会や文化によってその捉え方が異なることはたやすく想像できるだろう。では、これらの様々な顔を司る「自己」についてはどうだろうか?人の内的な心理としての「自己」は、文化の差異に関わらず、普遍的なのだろうか?そもそも、複数の顔の中心としての、あるいはその総計としての「自己」は存在するのだろうか?
 「自己」について考えるには、むしろ「他者」との関係や境界線に目を向けるべきかもしれない。人は独立した「個人」としてそこにあるのではなく、他人との関係のなかに生きている。自他の境界について考えることは、人とモノの関係を問い直すことにもなる。杖や眼鏡といった自分以外の(「他者」である)道具を使っても、自分は自分だといえるだろう。ではその道具が、入れ歯やコンタクトレンズ、義足や移植された臓器になるとどうだろうか?
 本講義では、まず、人の枠組みについての人類学的な考え方を学ぶ。次に、西洋社会との比較に基づくインドのカースト社会論から出発し、近代西洋的な「個人」とは異なるインドにおける「分人」について検討する。さらに、西洋や日本を含む他地域におけるさまざまな人格論を通して、現代社会における複数の人のカテゴリーの絡み合いを考察する。

第1回 人類学と人格論入門
第2回 人格と自己
第3回 個人と社会
第4回 主体とエージェンシー
第5回 自己と他者
第6回 インドの人格(1):カースト社会論と人格 
第7回 インドの人格(2):サブスタンス=コードと分人
第8回 メラネシアの人格(1):関係的な人格
第9回 メラネシアの人格(2):モノと社会性
第10回 アマゾンの人格
第11回 現代社会の人格(1):人間と機械
第12回 現代社会の人格(2):老いと死 
第13回 まとめ

【テキスト・文献】

授業中に提示

【キーワード】

 

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