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社会学部講義科目

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社会文化研究分野 発展科目 42308 秋・冬 木曜日3時限  2単位

社会思想史B

担当教員:上野 大樹
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

学部3・4年

【授業科目の目的と概要】

近代社会の基本原理を深く理解するためには、ヨーロッパ世界の歴史に精通することはいまなお不可欠である。とくに思想の観点からみた場合、ヨーロッパ近代を特徴づける啓蒙や改革・革命とともに、近代に先立つヨーロッパ文明の知的伝統にも同時に目をむける必要がある。本講義で焦点を当てるのは、そうした知的伝統としてキリスト教とならんで重要な、古代ギリシア・ローマを淵源とする(市民的)人文主義の潮流であり、また人文主義と18世紀啓蒙との関係である。市民革命による歴史的大転換によって近代社会が劇的に誕生したという古典的な見方をいったん括弧に入れ、啓蒙思想を初期近代の思想史的な流れのなかでとらえ返すための基礎的視座を獲得することが、本講義の主たる目的となる。まずは、イタリアを中心としてルネサンス期に復興した市民的人文主義あるいは共和主義の思潮を概観したあと、17世紀の宗教戦争(内乱)と主権国家の形成期におけるその受容や変形について確認する。そのうえでとりわけ主題的に扱うのは、18世紀の啓蒙思想とそこでの人文主義的教養の再編である。「社会思想史A」でとりあげられる大陸ヨーロッパの啓蒙との関係や比較もみすえつつ、「社会思想史B」ではイギリスの啓蒙に注目する。18世紀の大ブリテンにおいて思想史の視角から圧倒的に重要なのはスコットランド啓蒙である。ヒュームやアダム・スミスらの社会哲学と政治経済学をとりあげつつ、政治思想史としての人文主義の思潮から、それを刷新するようなかたちで社会思想と呼ぶべきものが登場する過程を検討する。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

1 イントロダクション。「初期近代」研究の重要性について。
2 ルネサンス期における人文主義と共和主義の概説。
3 マキアヴェッリにおける共和主義の問題。
4 北方ルネサンスにおける人文主義とキリスト教思想。
5 宮廷社会における人文主義。トマス・モア『ユートピア』。
6 ピューリタン革命における共和国(コモンウェルス)の成立と市民的人文主義。言論の自由と公共精神。
7 名誉革命とヨーロッパ国際関係の再編。
8 ハチソンとスコットランド啓蒙。
9 道徳哲学という枠組みと人間の社会的(社交的)本性。道徳感覚学派。
10 人間本性論としての倫理学。ヒュームとスミス。
11 道徳哲学における自然法学の諸論点。交換的正義と商業社会。
12 商業社会の勃興と政治経済学の誕生。
13 モンテスキューとスコットランド啓蒙の歴史社会学。

【テキスト・文献】

教科書: クリストファー・ベリー(著)、田中秀夫(監訳)『スコットランド啓蒙における商業社会の理念』、ミネルヴァ書房、2017年。

【キーワード】

 

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