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社会学部講義科目

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社会動態研究分野 基礎科目 41207 冬 火曜日2時限  木曜日2時限 2単位

国際社会学ⅡB

担当教員:小井土 彰宏
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

全学部2年以上

【授業科目の目的と概要】

社会学はその成立期から国民国家を自明の前提として発展してきた。しかし、過去30年国境を超える商品・資本・情報・人間の移動の拡大と加速化、さらに越境的な組織、ネットワーク、運動の展開は、分析単位としての国民社会を揺るがし、その枠を超えた社会領域の分析を促してきた。この講義では、国民国家を相対化する契機となった事象とそこから発生してきた視角を解説したうえで、移民、メディア、運動、軍事といった諸側面によって国民国家を超えた新しい社会の編成について検討していきたい。

・一見自然のものとしていまだに受け入れられているナショナリズムや国民国家に規定され発想法を、多くの事例を検討することで相対化すること
・世界的な多角的間関係の把握、大地域間の比較を通じて、二国間関係、特定地域内での個別状況にのみとらわれる狭い視野を乗り越え、広い文脈での問題理解を行う力をつける。 
・社会学的な重要な理論・概念を理解したうえで、越境的な現象に積極的に活用し、現代世界のアクチュアルな分析力を身に着ける。

レジュメと板書に基づき講義をおこない。必要に応じて歴史的およびフィールドでの静止画像や、記録フィルム、およびインタビュー動画なども活用し、世界の多様な地域の歴史的現代的な事実を理解することを促進することを心がける。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

1. 国民国家はなぜ標準的な社会単位になったのか?
 近代の時空間的な枠組みとしてのnation statesの形成

2.エスニシティと人種--混同しやすい概念の差異と相互連関
-現代的なコンテキストでの民族の再活性化と植民地主義の遺産

3.地域の多層性と境界地帯――噴出する地域主義の基層

4.地域統合と移動体制の変動―-段階的地域統合とEUシステムの構造

5.国際移民の多元的な展開とトランスナショナルな共同体の誕生――下からのグローバル化

6.新自由主義的な再編成過程の与える越境的な社会システムの拡大と恒常化

7.高度技能移民の役割と展開ーーその神話と実態

8.難民・庇護申請者政策の新たな展開

9.日本における外国人・移民労働者の受け入れーー本音と建前の使い分けの生む構造矛盾 

10 8.移民政策の安全保障化
 監視システム、収容、強制送還の問題

11 9.1以降の移民管理政策の質的変動の中での差別と排除を考える

【テキスト・文献】

(全般的参考書) ただし、全体的にこれに沿うのではなく、部分的に利用するのにとどまる。
梶田孝道 (編) 『新・国際社会学』名古屋大学出版会
小井土彰宏 (編著) 『移民受入の国際社会学』名古屋大学出版会


(社会学一般の基礎力養成のための参考書)
コリンズ、R.『脱常識の社会学』岩波書店
樽本英樹 2009 『よくわかる国際社会学』ミネルヴァ書房

【キーワード】

 

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