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社会学部講義科目

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社会動態研究分野 発展科目 41306 冬 火曜日3時限  金曜日3時限 2単位

宗教社会学 II

担当教員:深澤 英隆
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

全学部3年以上

【授業科目の目的と概要】

ドイツ民族主義宗教運動の諸相
 19世紀終盤のドイツおよびオーストリアで、ゲルマン主義宗教運動、民族的(フェルキッシュ)宗教運動などともよばれる一群の宗教運動が成立した。この宗教運動は、ドイツ国民主義・ドイツ民族主義に属する現象群においてもっとも特異な性格をもったものであった。ナチズムの源泉のひとつでもあったこの宗教系譜は、キリスト教を拒絶し、ドイツ固有の宗教を確立しようとのラディカルかつ奇想に満ちた思想運動群から成り立っており、その末裔は現代でも、ニューエイジや新異教主義運動などとの結びつきのもとに存続している。本講義は、海外でも近年になってようやく研究が進みつつあるこのドイツ民族主義宗教運動の歴史と思想をあとづけるとともに、今日の宗教状況との関係においてその意味するところを探る。ドイツ民族主義宗教運動という具体的な事象の歴史と現在を伝えるとともに、宗教的運動や宗教的想像力がどのように政治や社会と結びつきをもつのかを考察する手がかりを与えることが、本講義の目的である。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

ほぼ以下の内容と順番で講義を行う。

Ⅰ宗教と宗教運動の基本的性格:本講義の主題との関連で
Ⅱドイツ新異教主義主義宗教運動の背景
  1ドイツ近代史概観—ドイツの近代化の特殊性
2ナショナリズム・民族主義・フェルキッシュ的なもの—概念の整理
3ドイツ新異教主義=民族主義宗教運動の諸相
4民族主義宗教運動の背景—世紀末ドイツの宗教状況と「流浪する宗教性」
Ⅲドイツ新異教主義=民族主義宗教運動の諸相
1ドイツ新異教主義宗教運動の知的・実践的背景
2フィドゥスとその世界
3L・ファーレンクロークと「ゲルマン的信仰共同体」(GGG)
4ナチ政権成立と新異教主義宗教運動の命運
51945年以降のドイツ新異教主義宗教運動
6現代の宗教状況における新異教主義宗教運動
 1)今日の宗教状況——宗教の3類型
 2)ニューエイジ・スピリチュアリティ・新異教主義
 3)現代ドイツの新異教主義宗教思想および運動
   4)現代GGGの分析——いくつかの特徴
Ⅳ 結語

【テキスト・文献】

テキストは用いない。
参考文献としては、

G・L・モッセ『フェルキッシュ革命』(柏書房 1998)
S・V・シュヌーアバイン『現代社会のカルト運動——ネオゲルマン異教』(恒  星社厚生閣 2001)
深澤英隆『啓蒙と霊性——近代宗教言説の生成と変容』(岩波書店 2006)

その他は授業にて紹介する。

【キーワード】

文化、言語・コミュニケーション、国家・市民社会・公共性、情報・メディア、人権、グローバリゼーション、平和・紛争・暴力

宗教

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