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社会学部講義科目

※ 当該講義情報の詳細は 本学学務情報システム・学生ポータル Mercas を参照してください。

社会動態研究分野 基礎科目 41201 冬 月曜日2時限  木曜日2時限 2単位

社会学理論

担当教員:多田 治
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

全学部2年生以上

【授業科目の目的と概要】

(※9/11付記・注意:以下に示すのは、昨年度の授業内容であり、あくまで参考用である。今年度から新規開講の「社会学概論」との兼ね合いで、本講義「社会学理論」の内容も一新することになり、現在準備中である。また新刊テキストも現在制作中であり、本授業開講に合わせて作業を進めている。追って本シラバスも随時更新していくが、現段階では暫定版として、以下の昨年度内容を参考にしてほしい。なお、実際の新規講義内容は、ブルデュー・エリアス・ゾンバルト・ウォーラーステイン・ウェーバーなどを中心に進めていく予定である。)

※9/21追記 以下のような内容が中心となる予定である。
第1部 現代世界と理論のプラクティス
 形成過程からみるブルデュー理論
 主観を通した社会・権力・資本:ブルデューの“象徴”の重要性
 社会的成功のため勤勉さと悪徳を求める若者たち:渋谷センター街のギャル・ギャル男トライブ
 母乳育児からグローバルがみえる:多国籍フードビジネスと医療支配
 ルーマンの社会システム理論
第2部 歴史と理論のプラクティス
 見すごされてきた大家:ゾンバルト『贅沢と恋愛と資本主義』
 社会科学をunthinkする:ウォーラーステインの世界システム論
 プロセスとしての社会:エリアスの社会学・文明化・宮廷社会論
 宮廷社会と象徴資本――エリアスとブルデューの接続(1)
 国家形成の歴史と現代の「貴族」――エリアスとブルデューの接続(2)

(以下は昨年度版・あくまで参考用)
「社会学理論」では、デュルケーム・ウェーバーからフーコー・ブルデュー・ギデンズらまでの西洋の社会学の系譜をたどりながら、社会学的な視点・考え方を体系的に学ぶ。個々の理論が生み出された時代背景を重視するが、その歴史は単なる「過去」ではない。つねに「現在」の社会の諸問題と関係づけるアクチュアルな視点から、彼らの仕事を批判的に吸収していく。難しい理論も具体的かつ明快に解説し、自分たちの身近で切実なテーマに取り組むための、柔軟な発想と有益なヒントを模索していく。「社会学理論」では、デュルケーム・ウェーバーからフーコー・ブルデュー・ギデンズ・ベックらまで、この100年余の間に社会学を作り上げてきた西洋の巨匠たちの系譜をたどりながら、社会学的な視点・考え方を、一挙に体系的に学んでいく。その際、彼らが繰り広げた研究・理論・思考の営みを、彼らが生きた具体的な時代の文脈の中に、置きなおして考えてみる。それによって、社会学史と社会史が連動し合って相乗効果を生み、社会と社会学のたえざる相関関係を、立体的に把握することができるだろう。

また、こうした歴史を決して単なる「過去」として切り離すのでなく、つねに「現在」の社会の諸問題と関係づけるアクチュアルな視点から、大物たちの仕事を批判的に吸収していく。その際、一見すると難しい専門用語や内容も、豊富な具体例とユーモアトークを通して、わかりやすく解説していく。それによって彼らの理論から、自分たちの身近にあって切実なテーマに今後取り組んでいくための、柔軟な発想と有益なヒントを得ることができる。

なお、こうした西洋の社会学理論を学ぶに当たっては、今日のグローバル化の諸問題を重視する立場から、こうした系譜そのものの中に通底する西洋中心主義的な見方を対象化し、相対化する批判的な視座を確保することも、念頭に置いて進めていくことにする。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

(以下は参考用・昨年度内容。今年度分は冬学期授業が近づき次第、追って更新・修正を加えていく。ブルデュー・エリアス・ゾンバルト・ウォーラーステイン・ウェーバーなどを中心に進めていく予定。)

①オリエンテーション

②デュルケームは社会学に何を求めたのか?/「社会」「社会学」「客観性」とは?:E.デュルケーム 1895『社会学的方法の規準』岩波文庫 /社会的事実/集合表象

③自由と個人主義のパラドックス:E.デュルケーム 1893『社会分業論』上・下、講談社学術文庫/1897『自殺論』中公文庫/1912『宗教生活の原初形態』上・下、岩波文庫/1922『教育と社会学』誠信書房 /アノミー/聖と俗

④宗教的禁欲が産み出した資本主義:M.ウェーバー 1904-05『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』岩波文庫/1920-21『宗教社会学論選』みすず書房(特に「世界宗教の経済倫理 中間考察」)/『権力と支配』有斐閣 /エートス/理念型

⑤合理化の現代版は、マクドナルド化?:M.ウェーバー→リッツア1993『マクドナルド化する社会』/1997『マクドナルド化の世界―そのテーマは何か?』早稲田大学出版部 /官僚制/生の意味喪失/ハワイ版プロ倫/客観性と価値判断
大衆社会論から消費社会論へ:フロム1941『自由からの逃走』東京創元社/リースマン1950『孤独な群衆』1964『何のための豊かさ』みすず書房 /ボードリヤール1970『消費社会の神話と構造』紀伊国屋書店/1981『シミュラークルとシミュレーション』

⑥社会はドラマだ、自己は演出だ:E.ゴフマン 1959『行為と演技―日常生活における自己呈示』/1961『出会い―相互行為の社会学』/1961『アサイラム―施設収容者の日常世界』1963『集まりの構造―新しい日常行動論を求めて』(以上、誠信書房)/1963『スティグマの社会学―烙印を押されたアイデンティティ』せりか書房/視線と身体のコミュニケーション/印象操作/役割距離/儀礼的無関心/全制的施設
    私は誰? アイデンティティと社会の弁証法:バーガー、ルックマン 1966『現実の社会的構成』/1973バーガー、バーガー、ケルナー『故郷喪失者たち』/バーガー1967『聖なる天蓋』以上、新曜社 現象学的社会学/生活世界の複数化/リアリティとアイデンティティ


⑦グローバル・ローカル特集

⑧情報社会をタフにクールに生きる術:N.ルーマン 1984『社会システム理論』上・下、恒星社厚生閣/1973『信頼』/1975『権力』ともに勁草書房/複雑性の縮減/システムと環境/社会学的啓蒙/機能分化(特別講義を予定)

⑨知と権力の結びつき:M.フーコー /まなざし/ディスクール(言説)/エピステーメー 1975『監獄の誕生』/1961『狂気の歴史』/1966『言葉と物』/1976-84『性の歴史1-3』(以上、新潮社)/1984『ミシェル・フーコー1926-1984権力・知・歴史』新評論/1963『臨床医学の誕生』みすず書房/1969『知の考古学』河出書房新社

⑩身体感覚のなかの社会:P.ブルデュー 1970『再生産』/1979『ディスタンクシオン』/1980『実践感覚1・2』みすず書房/1980『社会学の社会学』/1984『ホモ・アカデミクス』/1987『構造と実践』/1989『国家貴族』/1992『リフレクシヴ・ソシオロジーへの招待』/1996『メディア批判』/2002『ピエール・ブルデュー 1930-2002』(以上、藤原書店)/ハビトゥス/プラティック/場=界/資本

⑪認知と承認をめぐる象徴闘争:P.ブルデュー  象徴暴力・象徴権力・象徴闘争
    ハイ・モダニティと再帰性の時代:A.ギデンズ 1990『近代とはいかなる時代か?』/1991『モダニティと自己アイデンティティ』/1992『親密性の変容』/ベック、ギデンズ、ラッシュ1994『再帰的近代化』/(而立書房)/自己アイデンティティ/親密性

⑫文化のなかの政治と権力:カルチュラル・スタディーズ 脱領域的な知/メディアの生産・表象・オーディエンス/ジェンダー・人種・エスニシティ/グローバリゼーション/表象と空間/ポストコロニアル:S.ホール他1996『カルチュラル・アイデンティティの諸問題』大村書店/ターナー1996『カルチュラル・スタディーズ入門』作品社/吉見俊哉編『カルチュラル・スタディーズ』講談社選書メチエ/吉見俊哉『カルチュラル・スタディーズ』岩波書店/上野・毛利『カルチュラル・スタディーズ入門』『実践カルチュラル・スタディーズ』ちくま新書/本橋哲也『カルチュラル・スタディーズへの招待』大修館書店/花田他編『カルチュラル・スタディーズとの対話』新曜社/サイード1978『オリエンタリズム』平凡社/1993『文化と帝国主義』みすず

⑬グローバル化とネオ・リベラリズムの時代の社会学:ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』岩波書店

⑭リスク社会と監視社会、全体総括:ベック『危険社会』『世界リスク社会論』『グローバル化の社会学』ライアン『監視社会』『9・11以後の監視』再帰的近代化/個人化/サブ政治/規律社会から管理社会へ/社会的オーケストラ化
(この日に学期末レポート提出)

【テキスト・文献】

テキスト:新規テキスト(11月刊行予定)
多田治編『社会学理論のプラクティス』くんぷる

参考文献:多田治『社会学理論のエッセンス』学文社
「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク・多田治・池田理知子『いま、「水俣」を伝える意味 原田正純講演録』くんぷる
多田治『沖縄イメージを旅する――柳田國男から移住ブームまで』中公新書ラクレ
多田治『沖縄イメージの誕生――青い海のカルチュラル・スタディーズ』東洋経済新報社

他にも授業やテキストのなかで多数指示する。

【キーワード】

文化、国家・市民社会・公共性、グローバリゼーション、経済・開発

権力、象徴

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