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社会学部講義科目

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社会学科導入科目 40102 春 火曜日3時限  金曜日3時限 2単位

社会科学概論Ⅰ

担当教員:菊谷 和宏
【教授言語】

日本語

【学部・学年の指定】

社会学部1年生

【授業科目の目的と概要】

「社会」、「科学」そして「社会科学」なるものの構成と問題を、概括的だが根源的に理解し、今後各自がおこなう多様な社会学的研究の基盤を、学生各々が自らの内に形作ることを目的とする。社会科学の基本的な用語や歴史的問題構成を学びつつ、「社会」と「科学」と「社会科学」の歴史・有り様・困難について知り、理解すること。できればそのさらなる発展の可能性を見出すこと。実際の受講人数や教室の設備等にもよるが、可能であれば(毎回ではなくとも)「参加型」の講義を考えている。つまり――必要に応じてプリントの配付や解説はあるにせよ――座って聞いていれば良いのではなく、こちらから投げかける問いに(口頭または文章で)答えたり、学生相互で議論したり、レジュメを作成して発表したりするなど積極的な参加を求める予定である。

【授業の内容・計画(回数・日付・テーマ等)】

社会学・経済学・政治学といったいわゆる社会科学が対象とする、経済変動や犯罪の増減などの「社会現象」には、自然科学が対象とする自然現象同様、一定の傾向ないし法則性が、さらには因果性が見受けられる。と同時にそれは、人間の意識から独立した自然界に内在する法則にのみ従う自然現象とは異なり、自律的な人間の自由意志に基づいた個々の行為から成っている。また、社会現象は、自然現象のようにそのものを直接知覚できるものではないし、ほとんどの場合再現・実験も不可能である。このような性質を持つ社会現象を対象とし、なおかつ科学であるということはどういうことなのか。社会現象を科学的に分析するということはどういうことなのか。例えば「我々はともに同じ人間として、全体として一つの社会を成している」という、社会科学(および社会生活)における大前提は、理論的・経験的にいかなる根拠を持ち得、したがっていかなる妥当性を持ち得るのか。つまりそもそも社会科学という言説は、いかなる意味において可能なのか(または不可能なのか)。この根源的な問いを、社会や科学に関する様々な論点からあらためて問うてみたい。

1、ガイダンス
2、科学は可能か?(1):普遍妥当性
3、科学は可能か?(2):科学と宗教、科学と技術
4、科学は可能か?(3):現実(実在)性と客観(対象)性
5、科学は可能か?(4):夢と現実
6、小まとめの小論文(のようなもの)
7、社会は可能か?(1):社会の最小限の要素
8、社会は可能か?(2):他者は人間か?
9、社会は可能か?(3):何人から社会か?
10、社会は可能か?(4):社会制度と社会生活
11、社会は可能か?(5):共に生きるということ
12、社会科学は可能か?:価値と事実、「べき」と「である」
13、試験

※上記はあくまで予定であり、参加者の関心や能力等に応じて大幅な変更がありうる。特に、科学と社会を扱う順番を逆にする可能性がある。
※社会科学の基本的な概念や学説については、問題を巡る議論の中で随時紹介してゆく。
※試験期間中はmanabaでフォローする。

【テキスト・文献】

テキスト:
なし
文献:
E・デュルケーム、『社会学的方法の規準』、岩波書店(岩波文庫)
E・デュルケーム、『自殺論』、中央公論新社(中公文庫)
M・ウェーバー、『社会学の根本概念』、岩波書店(岩波文庫)
M・ウェーバー、『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』、岩波書店(岩波文庫)
G・ジンメル、『社会学の根本問題』、岩波書店(岩波文庫)
高島善哉、『時代に挑む社会科学』、岩波書店
高島善哉、『社会科学入門』、岩波書店(岩波新書)
その他の文献は、授業の実際の流れと参加者の関心に応じて適宜指示する。

【キーワード】

文化、国家・市民社会・公共性、人権

 

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