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2009年度 キャリアデザイン講習会「院での学びを将来に繋げるためのセミナー」第2回 レポート

最終変更日時 2009年08月18日 14時51分

社会学研究科での学びを社会で活かす―採用者の視点と先輩の経験から考える―2009/8/5 荒木淳子

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1. 概要

(1) 日時・・・7/24(金)12:55〜16:10
(2) 場所・・・マーキュリータワー7階マーキュリーホール
(3) 対象・・・就職希望者
(4) 参加人数・・・23名
(5) 告知方法・・・メール、ポスター掲示、教員による案内
(6) スタッフ 司会進行・・・荒木
  実施支援・・・佐藤先生
設営補助・・・RAのみなさん

2. 目的

(1) 就職希望者同士の信頼関係を構築する
(2) 社会学研究科での経験をどのように就職活動や仕事に活かすか考える
(3) 秋以降の就職活動に対するモチベーションを高める

3.内容

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(1) 第一部  概要

社会学研究科院生の進路として人気が多い、コンサルティング業界、国際交流分野から、それぞれ人事担当者をお招きし、それぞれの分野で期待される人材像、大学院生、とりわけ社会学研究科の大学院生に期待するものについてお話し頂いた。
コンサルティング業界からは、株式会社日本総合研究所 主席コンサルタント兼人材インキュベーションセンター所長の加藤秀雄氏より、コンサルティング業界で求められる人材像と院生に求める力についてお話し頂いた。
国際交流分野からは、独立行政法人国際交流基金 総務部人事課の山本訓子氏より、国際交流分野で求められる人材像と院生に求める力についてお話し頂いた。

(2) 第二部 概要

続く第二部では、今年度就職先が内定した本研究科修士課程2年生の相馬詩絵氏、 畠山嵩氏より、自らの就職活動経験や、社会学研究科で得た経験がどのように就職に結びついたかについてお話し頂いた。

(3) グループディスカッション

続くグループディスカッションでは、登壇者も加わり、1グループ4〜5名で、志望する業界や志望する理由などについて自己紹介を行った。登壇者の他に、日本総研コンサルタントで一橋大学の卒業生である、鐘ヶ江靖史氏、千葉岳洋氏も加わり、就職活動や仕事選びなどについてアドバイスや、学生との意見交換が行われた。

4. アンケート結果

当日は第一部、第二部で延べ23名の学生が参加し、参加者の満足度も大変高かった。

(1) 第一部:企業の視点から
第一部は授業と重なったため受講できない学生もおり、アンケートへの回答も14名だった。
しかし、満足度は非常に高かく、全員が「満足できた」「やや満足できた」との回答だった。
お呼びしたのが、コンサルティング業界と国際交流分野の人事採用担当者であったため、出版やメーカーなど他業界を志望する学生にとっては目指す業界そのものではなかったことが、「やや満足できた」と回答した理由と考えられる。しかし、企業が院生に求める力は業界を問わず共通である部分もあり、その部分では大変参考になったとの意見が挙げられた。


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(2) 第二部:先輩の経験から


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第二部は、満足できたと答えた人が88%なのに対し、「どちらとも言えない」「やや不満」と回答した人がそれぞれ1名いた。不満を感じた理由は不明だが、登壇者の発表の際にこちら側で手元資料を投影していた方が、より講演の内容が伝わり易かったと考えられる。今後、開催する際には留意したい。一方で、先輩達の体験談は、とてもリアルで参考になったという感想もあり、参加者にとって等身大のモデルである内定者の体験談は、極めて有意義だと考えられる。

(3) グループディスカッション
第二部の後に行ったグループディスカッションの満足度は非常に高かった。


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 アンケートの感想でも、グループディスカッションで社会人と直接話せたことがよかった、グループディスカッションの時間をもっと増やして欲しいといった感想が挙げられた。今回は時間が十分取れなかったが、今後は、グループディスカッションの時間をもう少し増やし、様々な院生や登壇者が交流できるような仕組みづくりを行いたい。

【アンケート自由回答】
<よかった点>

  • 実際に社会人の方々とグループディスカションができた点
  • 日本総研の方からお話を伺えたのはよかった
  • 二部のグループディスカッションの時間が長い方がいいと思います。
  • 就職活動での苦労、現実的でフランクな話が聞けた点
  • 企業の方、内定者、両方からお話が聞け、参考になった
  • 就活に対する漠然とした不安(社会学研究科での学びがどう活きるのか)をかなり和らげることができた。
  • 個別のお話と、そこから全体を見渡す話を聞けたため、とても参考になりました。
  • 実際に、国際交流基金の方にお話を伺えて、アドバイスを頂けたので。

 
<感想>

  • 院の就職活動を考え始めるにはよい機会
  • 今後より情報を集める機会を得られれば良いと思います。
  • 実際に働いている方からお話が聞けたのでよかった。
  • これから留学生の方で日本の内定を得た方の話が聞ければ面白いと思います。


5. リフレクション(今後の課題)

(1) 学生が社会人や先輩と交流する場をもっと増やす
今回のセミナーは時間が限られていたこともあり、全ての登壇者と話す機会や、異なるグループの学生同士が交流する時間を十分取ることができなかった。今後は、こうした場を増やすことが望まれる。

(2) 業界研究会を行う
今回のセミナーでは、コンサルティング業界と国際交流分野に登壇者が限られていたため、出版やメーカーを希望する学生にはやや物足りなかったものと思われる。今後は、業界ごとの研究会を開催し、それぞれの業界の動向や仕事について社会人と学生が意見交換する場を設けたい。

以上